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◆河童倶楽部通信 2 − 「生まれも育ちも葛飾柴又です。」
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 先回の河童通信「かえる大橋」を見ていただいたお友達の皆さまには、
色々と反響やご支援のメッセージをいただき、ありがとうございました。
また今回は、もう少し交際範囲を拡大してお届けすることにしましたが、
突然お邪魔する初めての方には、今後ともどうぞよろしくお願いします。

 今年の夏、わたくしは青春18切符使用期間(7月20日〜9月10日)に、
のべ14日間を県外のいろんな街に出現してデジカメを撮りまくって
おりました。はい、例年になく体力と時間があって充実しておりました。

私はいつも『街づくりと景観』をコンセプトにして仕事や旅を続けて
おりますが、この河童通信もそうしたテーマを少しでもお伝えしたい
という私のライフワークとして発行してまいりたいと考えております。


┏■東京都葛飾区柴又「みんなの募金で銅像ができました」━━━━━┓
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 この写真の人物、みなさんはもうおわかりですね。
日本の国民的人気映画「男はつらいよ」の主人公「フーテンの寅さん」を
演じた俳優・渥美清さん(享年68歳)が3年前の8月4日に亡くなって
その後、全国の寅さんファンらから集めた募金で、今年8月29日に序幕式
を終えたばかりのピカピカのブロンズ像を見てきました。

 ソフト帽に腹巻き姿。、妹・さくらに呼び止められ、トランク片手に
後ろを振り返るポーズ。シリーズは第1作の『男はつらいよ』(昭和44年)
以来、第48作『寅次郎紅の花』まで27年以上続いた名作・名場面の数々。
おもわず映画のシーンが甦ってくるようでした。

 夜行バスの車内ビデオで見て以来、すっかり寅さんの虜になってしまい
近所のレンタルビデオショップの売り上げアップに貢献したばかりでなく
ついに私自身も柴又まで出掛けてしまいました。私もいつのまにか
寅さんの生き方に心を惹かれる寅さんファンになっていました。

 京成電鉄の柴又駅をおりて、帝釈天の門前通り商店街を抜けて、
江戸川の土手に出たところにある『寅さん記念館』なども巡ってみると、
なんだけ自分がマドンナになりかわって、寅さんに会いに来たなぁ〜んて
感慨に耽ることができる、またいつか訪れてみたい、そんな街でした。

 ここで、最近覚えた寅さんの名セリフの数々を紹介します。
文字にしてみるとちょっぴり下品ですが、寅さんの口からポンポン
飛び出してくるセリフは、生きがよく親しみやすいから不思議です。

『わたくし、生まれも育ちも、葛飾柴又。
 帝釈天で産湯をつかい、姓は、車 名は寅次郎。
 人呼んで、フーテンの寅と発します』

『たいしたもんだよ蛙の小便、見上げたもんだよ屋根屋のフンドシ』

『結構毛だらけ猫灰だらけ、おしりの回りはクソだらけ』

『やけのやんぱち、陽焼けのナスビ、色は黒くて喰いつきたいが、
 あたしゃ入れ歯で歯がたたないょ。』

『四谷、赤坂、麹町、チャラチャラ流れるお茶の水、粋な姉ちゃん立小便。
 白く咲いたが百合の花、四角四面は豆腐屋の娘、色は白いが水くさい。』

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 ここまで読まれて、どこが「街づくりと景観」だと思われるでしょうね。
実は私の仕事で、地元愛知県の「豊川稲荷門前通り商店街を考える会」に
参加しております。柴又帝釈天の門前通りを見て、大変参考になることが
たくさんありました。いづれまた続編にて紹介していきたいと思います。
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