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◆河童倶楽部通信 1
6  定期券と先行投資についての考察  
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 私の新しい年の仕事は1月4日からスタートしました。
今回購入した定期券は3ヶ月分で59,340円。給料と一緒に全額支給されて
いるとはいえ、長期のものを購入するとなると、相当の覚悟が要ります。
でも一度に払ってしまえば、3ヶ月なり6ヶ月間の乗車が約束されるので
あとは気楽になるのですが、これが乗車の都度710円ずつ払うとなると
そうはいきません。往復で1420円、それに路面電車(1回150円)
を加えると3食分?の値段になってしまう。そうなると、例えば朝起きて
体調が少々悪かったりする日など、「今日休んじゃえば電車賃が浮くし、
復4時間の通勤だってしなくてよいし・・・」という悪魔の誘惑に勝て
なくなってしまいそうな気がします。そういった意味でも、通勤定期券の
先行投資によるもう一つの隠された効用というものがあるようです。
 
 「先行投資」という言葉を広い意味で考えるとおよそ次のような状況が
思い浮かびます。
(1)将来的に資産価値が上がりそうな財産(株、土地、貴金属等)を購入
 すること。
(2)サービスを受ける前に、一括先払いすることで割安になったり、万一
 の時の補償が期待できるもの(定期券、回数券、会員権、各種保険等)
 に出資すること。
(3)自分の生活をグレードアップするために高価なもの(家や家財道具、
 自動車、衣服等)を購入すること。
(4)自分の人生や心を豊かにするために、形として残らないものに対して
 お金や時間をかけること。(家庭、学校、友人、本、旅行など)
 
 今まで私はこの河童通信で「21世紀は心の時代」と書いてきました。
そこには、日本人はもっと(4)の価値を見直していくべきだという思いが
含まれています。利益を優先する社会に生きている私達は、ともすれば
個人資産までも(1)に過剰投資してはいないだろうか。(2)は、生活の知
恵と言える仕組みであるため、計画的に用いれば安全で便利なものです。
しかし(1)は、絶えず危険と背中合わせのもので、いつバブルが再来する
のか不安な情勢にあります。既婚者の私より経済的に豊かであるはずの
独身貴族あるいは熟年の人たちが、個人資産を(1)に過剰投資する反面で
(3)と(4)を犠牲にしている姿を見ると、理解に苦しむ思いがいたします。
 
 パソコンは、私の場合、テレビよりも(ひょっとしたらベットよりも)
長い時間を接する生活必需品です。これを上記の分類に当てはめるなら、
家具や車と同だから(3)だという見方が強いと思います。しかし私ならば
(4)だと断言します。なぜならパソコンは持っているだけでは価値がなく、
ソフトやインターネットの情報料を負担して、自分から積極的に触れる
姿勢がなければ効果が得られないものです。「本」も持っているだけでは
価値がないのと同じことなのです。また耐用年数を考えても、(3)は10年
あるいは一生使えるものです。しかしパソコンの場合は、ハードウェアに
求められるニーズが、高性能で大容量へと果てしなく膨張しているので、
ソフトウェアのグレードアップに対応していくためには、せいぜい3年も
すれば、価値がなくなってしまう「なまもの」なのです。最近は10万円
充分な性能を持った機種も登場しました。それを3年で使い切るとなると、
一日あたり約100円、それと自分の目的を持った姿勢があればできます。
今後の時代を生きるために必要な先行投資としては、決して高いモノでは
ないと考えますが、いかがでしょうか。
  
┏■神戸100万ドルの夜景    ━━━━━━━━━━━━━━━━┓
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 神戸の六甲山からの夜景は、北海道の函館山や、岐阜の金華山などとと
もに市街地を望む夜景の美しさで有名で、宝石箱のようなひとつひとつの
光の輝きを「100万ドルの夜景」と称されるほど美しいものです。
 山の上から見下ろす夜景は、ルミナリエや街路樹などのように光を放つ
無数の電球の輝きと似て、人々がそこに生活する一軒一軒の建物や車など
点としての光の集合体が視野一杯に広がるダイナミックなものと言えます。
 
 それに対して、特定の建物に下から光をあてることにより、それを夜の
闇の世界から浮き上がらせる演出、これを「ライトアップ」といいます。
下の写真は、神戸の海の玄関口の一つである中突堤にあるポートタワーと
海洋博物館の屋根?のライトアップです。「赤」と「白」の光の対比が、
ひときわ鮮やかで、周りのビル群や港の景観と調和していて、神戸らしい
ランドマークとして存在をアピールしているようでした。



 次の写真は、神戸の港町らしさを演出する運河の入り口に設けられた
「はね橋」に取りつけられた電飾です。この周辺は神戸ハーバーランドに
おいて、MOSAICや遊園地の賑わいに対し、人通りも少なく静かな所。
前者が「陽」なら「陰」にあたる部分で、照明もぐっと抑えられています。
 この雰囲気なら、デートコースの最後に二人で愛を語るにもってこいの
スポットでは...。神戸にはロマンチックな場所がたくさんありました。
 はね橋については、後日改めて特集を予定しております。
 
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