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◆河童倶楽部通信 17    北陸へ行って来ました。
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 この週末、一泊二日で福井県を旅行してきました。
ちょっと前のヒット曲に「♪カニ食べに行こう・・・」っていうのが流行
りましたが、カニカニ星人の我々にとって一生に一度でいいから本格的な
「越前蟹のフルコース」を食べたいという夢が、ついに実現したのでした。 

  今年の冬は異常なぐらい暖かいので、ひょっとしたら北陸地方でも雪が
積もっていないのではという疑問と期待がありました。早速インターネット
の積雪情報を検索すると、道路公団のホームページなどを見ても雪がない。
最低気温も+2度で、雪ではなくて雨が降っている情報を見て、う〜む、
これならば車で行っても全然大丈夫ではあ〜りませんか。と判断して早速
「三国休暇村」を予約して出掛けたのでした。

 私は学生時代の4年間を、新潟県の長岡市という日本有数の豪雪地帯で
過ごしましたが、1月の中旬といえば最も雪がドカドカ降る季節です。
一晩に積雪1メートルという雪は、青空が広がる雪のない世界で冬を過ご
している地域の人には信じられないような光景ですが、傘をさしていても
みるみるうちに1センチ2センチと雪の厚みが増していくのがわかります。
流石に長岡でこの時期、雪が無い筈ないでしょうが、福井で雪が全く無い
というのは、これぞ異常気象といってもよいのではないでしょうか?


┏■特産物について考える        〔福井県 越前海岸〕━━┓
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 真冬の最も寒さの厳しい季節に咲く花、それが水仙です。
水仙の自生地として、淡路島や伊豆半島の爪木崎なども有名ですが、中で
もこの越前岬の水仙は、日本海の寒風と荒波打ち寄せる海岸で、逞しさを
感じます。今が一番の盛りのようですが、まだしばらく見られそうです。
 
 もう一つ、この季節に日本海を旅する楽しみは、冬の味覚「越前蟹」です。
この楽しみがあるからこそ、この寒い時期に多くの日本人が、北陸へやって
来るようです。だから、通常1泊2食1万円程度の旅館が、カニ料理付きと
なると2万円〜4万円という料金設定がされるようになります。私が食べた
のも1万2千円の夕食で、まるごと一杯の茹カニや、焼き蟹そして蟹の刺身、
蟹スキから蟹雑炊までのオンパレードでした。
 
 でも、流石に一人当たり、蟹を3匹も使った料理がテーブルの上一杯に
並べられ、2時間も掛かってひたすら食べ続けるとなると、後半は飽きて
きて、食べることに疲労感を覚えるのは私達だけでしょうか?
 年末に日本人は過食に慣れてしまい、食べられるだけ食べていることを
書きましたが、蟹料理の場合はその典型的なものと言えるかも知れません。
蟹は厚い甲羅に包まれていて、見るからに高価な食べ物なのだから、ガツ
ガツと腹一杯食べるのでなく、1匹をいろんな料理方法で味わうという、
量よりも質を楽しむ食べ方の方が、贅沢と言えるのではないでしょうか。
 日本人の蟹の食べ方について、考え直すべきだと感じました。例えば、
越前海岸の港町で、店頭に浜茹でしたばかりの蟹を買って、海を見下ろす
水仙畑のベンチの上でバリバリとしゃぶったりする方が、安上がりで美味
しい食べ方なのかもしれません。
 
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