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◆河童倶楽部通信 32 『青春18切符』の活用に関する考察
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 私が活用している単独取材旅行の必須アイテムの一つに『青春18切符』が
ある。これは、毎年春・夏・冬に期間限定で発売されるJR普通・快速列車
限定の乗り放題切符で、一日あたり2300円でかなり遠くまで行くことのできる
スーパープレミアムチケットなのである。筆者が住んでいる愛知県安城市は、
関東と関西の中間にあって東へ西へといろんなプラン設定が可能であるし、特に
関西方面は快適な快速列車が30分間隔で運行されているので実に利用勝手がよい。
 この切符について、あれこれ考えると自分がどこに住んでいるかによって、
活用範囲に大きな差異があることに気がついた。鉄道路線が少なかったり、
普通列車の運行本数が少ない地域では、行き先が極端に限定されてしまう。
目的地として、自然が豊かな場所へ行くには、どうしても車の方が便利であり、
鉄道で行くには、文化のあるところ、つまり「街めぐり」が適当だといえる。
そこで別表(青春18切符の活用範囲集計表)で、平成9年の国勢調査による
都道府県別人口をもとに、青春18切符の行動可能範囲にどれだけの文化があるか、
(文化の量は人口に比例するとの仮定が前提)を試算した。
安城発 長岡発 東京発 大阪発 博多発
@日帰り圏 29% 6% 32% 29% 10%
A一泊二日圏 65% 42% 53% 46% 16%
B到達可能圏 90% 80% 82% 89% 52%
ここで、@日帰り圏、A一泊二日圏、B到達可能圏の定義は下記の通り。
 @日帰り圏 :現地を夕方19時頃の出発にて帰着可能、
 A一泊二日圏:現地を15時ごろ出発して終電までに帰着可能、
 B到達可能圏:当日の始発で出発して到達可能な地域。
 (現地とは、各都道府県の県庁所在地として算出している)

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